デザイン言語ワークショップD 最終課題

作品紹介


作品名 

「人間の生き方」

材料 

シナ材 ハーティクレイ・エス(軽量粘土) アクリルガッシュ 火

コンセプト 

人間の生き方を「人形と椅子」に例えた。人間そのものは黒い人形であり、その人形は生まれてから死ぬまでひとつの椅子とともに生きるとする。

人間は自分自身を変えることはできない。彩ることはできない。だから自分の椅子を彩っていく。綺麗に彩って、「私は美しいの、素晴らしいの、こんなに優れているの」と虚勢を張る。楽しい思い出や、見せびらかしたい過去を椅子に刻み込む。一見、人形と椅子は美しく彩られた幸せな姿に思える。

だが、ふと後ろから見るとよどんだ、汚い姿が見える。一見見えない「死角」には表向きとは違い、薄汚い思い出や、見られたくない過去、心の傷などがたくさんがいっぱい隠されている。

そして、人形が座っていたすぐ下には痛々しく焼け焦げた後が。普段は必死に隠していた大きな傷が、ふとした瞬間に見えてしまう。よく見ると椅子の後ろ、裏には焦げた後が多数見受けられる。

人間はこうやって生きている。

制作過程

15×15×200のシナ材3本と15×50×100のシナ材で椅子を制作します。
人間はハーティクレイ・エスという軽い粘土が材料
一番安かったのこぎりです。
約66mmに切りそろえ、紙やすりで磨きます。
木工用ボンドで接着します。
くっつけて椅子が完成しました。
粘土で人間を作りました。
顔です。
アクリルガッシュで明るいペイントを施します。
とにかく、わざとらしいくらい明るい色使いです。
「死角」となる部分は後から塗ります。
目立たない「死角」は黒塗りしてから暗い色で汚していきます。
試座です。
再び出番を待ちます。
ライターがどこかにいってしまったのでチャッカマンを購入。大胆にも火をつけます。焦がします。
こげ焦げです。ススもたくさんついています。
火事みたいです。
裏面をあちらこちら焦がします。
チャッカマンとの競演です。
黒塗りをします。
完成です。座っている時は焦げた部分はほとんど見えません。
黒塗りが微妙にピンクや黄緑を侵食しています。
斜め右からの撮影です。決してポーズは変えません。
斜め後ろからの様子です。後ろはよどんでいて、焦げ目を目立っています。黒地に光る一点の光も消えかかっています。
後ろは完全に影の世界です。
人間が席を外すとなんと椅子は焦げています。無残な光景を隠していたのでしょうか。
椅子から降りてもポーズは変えません。
裏面は相当焦げがあります。
黒いです。
焦げた部分が欠けているのが確認できるでしょうか。
横にも座ります。彼が椅子に座っている限り、彼の椅子は美しく見えるのです。