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3年ぶり、「フジロック参戦宣言」かと思いきや。

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どうもblogを更新するのが億劫になっていたようですが、元気です。金曜よりフジロック行ってきます。3年ぶりの参戦です。奥出研最終発表の日の朝、夜行バスで帰ってきます。

3年前2004年の最終発表と言えば僕が奥出研で初めて迎えた最終発表の日でした。「2007年の」最終発表のために過去の写真を整理していたのですが、上の写真もいっしょに出てきました。薄暗がりの中、このヘンチクリンな遊具の中でぼーっと景色を眺めながら思いついた「カヤゴモリ」という作品をその最終発表で建て、その足で僕は苗場に旅立ちました。それ以来のフジロック参戦です。

奥出研は今でこそ様々な技術を駆使して自分たちの作品を「動かす」ことが出来るようになりましたが、その当時は動くものなどほとんど作れませんでした。カヤゴモリはその中でも(決して自慢できませんが)目立って「動かない」作品でした。ですが、動かないからこそ、「それを使ってみたいなあ」「こんなものがある未来に暮らしたいなあ」とプレゼンだけで見ている人に思わせることに必死でした。しかし、いくらがんばっても「こんなものいらねえよ、そもそも机上の空論だろ」と思う人もたくさんいるものです。

今はみな、少しがんばればだいたい動くものが作れます。動くものは一見だいたい面白いものです。動くものが作れると一見面白いのでそれで満足してしまうのかもしれませんが、人をぐっとひきつけるもの、心から喜んでもらえるものは動こうが動かまいが関係ない場合が多いです。もっというと、自分たちが楽しむだけなら動けば満足するでしょう。でも一人でも他人を楽しませたいならただ動けばいいというものではありません。本気で自分をさらけ出して伝えることが必要です。その「伝える」行為によって、時には恥ずかしい思いをするでしょうし、時には冷たい言葉をもらったり厳しく酷評されることもあるでしょう。プライドの高い人はだいたい腹を立てますし、センシティブな人は心から傷つくことでしょう。

とりあえず、もうビジョンだとかコンセプトだとか、議論している暇があったら、本気で見る人体験する人を魅了するエンターテイナーになることに時間を費やしてほしいと強く思います。自分たちが褒められたいとか、怒られたくないとかそんなちっぽけなことのためにものをつくるなら、最初からこんな面倒くさくて厄介なことばかり、大変なこともたくさんある研究室にいなければいいと思います。エンターテイナーは高い技術力を持っているだけでもなく、ただひとを笑わせるだけでもありません。馬鹿なことだろうがちっぽけなことだろうが、常に真剣に観客に向き合います。観客が全員YESと言えば勝ちというわけでもありませんが、1人の観客だけでもYESと言ってくれれば敗けというわけでもありません。しかし、観客が全員NOと言えば、いくら完ぺきな作品だろうと用意周到なステージだろうと敗北です。敗北のステージに理屈や良い訳は通用しません。

奥出研究室にいる人が立てるステージの下の観客は、ただショーを観るだけじゃなくステージに一緒に上がって共に体験する権利があるのです。それが「動く」「インタラクション出来る」ということではないかと僕は思います。ですが、動けばイイって問題でもない。少ししか動かなくてもぐっと来るステージは作れます。

今回の最終発表がそんな素敵なショーの集まりであったらと期待しながら、ひと足早く超一流のエンターテイナーたちのステージに参加してこようと思います。

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